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横山九郎右衛門の六十六部廻国関係資料
有形民俗文化財/有形文化財
指定の種類
市指定文化財
指定年月日
平成31年4月19日
所在地
焼津市下小杉
所有者
個人蔵
解説
員数:12点
六十六部廻国納経帳3冊、六十六部縁起之事1冊、日本廻国旅宿記2冊、笈1背 附 漆椀4椀 編笠1蓋
宝永6~7年(1709~1710)に下小杉村の横山九郎右衛門・谷澤兵三郎・法月三郎兵衛の3人が行った六十六部廻国巡礼の関係資料のうち、横山九郎右衛門が廻国に使った納経帳3点・縁起・旅宿記2点・笈・漆椀4点・編笠である。
六十六部廻国巡礼は、北は出羽・陸奥(現在の東北地方)、南は薩摩・大隅(現在の鹿児島県)に至る全国66の国の霊場に法華経を奉納するという名目で行われた日本最大の巡礼である。
九郎右衛門の納経帳には、206の霊場の納経請取印が見られる。また、旅の行程を記録した旅宿記等からは、近世中期の宗教的旅の様相を知ることができる。
この他、3者それぞれの関係資料が豊富で伝世経路も明らかなことから、当時の廻国の実態をより多角的に知ることができる資料として大変貴重である。
また、明治期の再建であるため指定資料には含まないが、3人の廻国成就の供養塔が現存している。これだけ多くの資料が揃って伝世している例は全国的にみても限られている。
笈
納経帳、縁起、旅宿記
編笠、漆椀
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ページID:11019
ページ更新日:2019年8月8日