ここから本文です。
坂本貞次・駒井勝盛連署状
古文書/有形文化財
指定の種類
市指定文化財
指定年月日
平成19年10月26日
所在地
焼津市石脇下
所有者
個人所有
解説
縦27.5cm横41.0cm
この文書は、天正12年(1584)小牧・長久手の合戦に際し、徳川家康が坂本・駒井両人を通じて方ノ上や大覚寺(現焼津市)などの村に出したものである。
天正10年(1582)、家康は、武田氏を打ち破って織田信長より駿河国の領有権を得る。しかし、その後、信長の息子信勝と羽柴秀吉(後の豊臣秀吉)の関係が悪化、家康は信勝と連合軍を結成し、秀吉との合戦に突入した。
連署状によると、農民たちは、戦いではなく、荷物を運ぶ役割として集められたようである。動員されたのは、15~60歳までの農民で、大旗や弓や鉄砲、槍を持参して原川新三郎の指示に従うように命じられている。しかし、農民たちは戦場には行ったが、その後、和睦が成立したため、そのまま焼津に戻ったとされる。同様の文書は、多数の村に出されたものと考えられるが、現在この1点しか確認されていない貴重な資料である。
□書下し文
このページの情報発信元
ページID:1410
ページ更新日:2021年9月3日