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「しずおか遺産」に認定されました

高草山から望む志太平野

 

今川氏ゆかりの歴史文化が「しずおか遺産」に認定されました。
2024年1月29日(月曜日)に4市(本市、藤枝市、島田市、静岡市)で申請した今川氏ゆかりの歴史文化について『文武に秀でた今川一族~伝統を守る山西の地~』のストーリーが「しずおか遺産」に認定されました。

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「しずおか遺産」とは?

「しずおか遺産」とは、「日本遺産」の県内版として魅力ある歴史文化資源を発信するための県の認定制度です。

豊かな自然に恵まれ、様々な歴史的出来事が繰り広げられた静岡県は、歴史文化資源の宝庫です。県内の魅力的な歴史文化資源を県内外の多くの人に知ってもらい、現地を訪れていただくことを目指しています。

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認定ストーリー『文武に秀でた今川一族~伝統を守る山西の地~』

ストーリーの概略

戦国の世、駿河で名を馳せた今川氏。足利将軍家を武で支える一方で、文化を庇護し、とりわけ歌を
嗜む家柄であった。駿河に花開いた今川の武と文化は、徳川家康にも大きな影響を与えている。
今川氏が、駿河で最初の領地を得たのは、当時「山西」と言われた志太地域である。「東海一の弓取
り」と呼ばれた今川義元が、歴史の表舞台に登場する契機となったのも「山西」の地である。今も伝わ
る駿河今川氏の「文」と「武」を探しに、いざ「山西」へ。

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焼津市内の構成文化財

ストーリー中の構成文化財は全26で、焼津市内ではこのうち7つの文化財が組み込まれています。また、ストーリー中には、関連の寺院、遺跡等の4か所を記しています。

高草山 林叟院

焼津市坂本に所在する曹洞宗の古刹で、志太地域の拠点寺院です。もとは現在の小川港近くの海辺にあったと伝えられます。今川氏親(義元の父)を庇護した小川城主長谷川正宣が開基で、江戸時代に子孫がまつった正宣夫婦の墓が残ります。小川城主長谷川氏の子孫には、池波正太郎の小説『鬼平犯科帳』で知られる鬼の平蔵こと長谷川宣以がいます。

あじさい寺としても知られる林叟院

小川城遺跡から発掘調査で発見された資料は、歴史民俗資料館で展示しています。

小川城遺跡から出土した遺物(歴史民俗資料館で展示中)

石脇城跡

今川家の家督争いの際、北条早雲の名で有名な伊勢宗瑞(伊勢新九郎盛時)が拠点とした山城です。早雲はのちに関東一円を治める小田原北条家の基礎を築きますが、石脇城を拠点に今川家の内紛を鎮めたことが端緒となっており、石脇城は別名、出世城ともいわれています。

石脇城跡遠景

方ノ上城跡

義元と家督を争った玄広恵探方が抵抗の拠点とした山城の葉梨城(花倉城・藤枝市の構成文化財)の支城です。のろしにより葉梨城と連絡を取ったと伝わり、毎年11月には地元のみなさんによって狼煙あげのイベントが開催されています。

方ノ上城跡での狼煙あげイベント

駿河の水産物

今川時代、焼津には「小川湊」と呼ばれた開運の基地があり、商船や漁船で大変にぎやかだったことが当時の日記に残っています。弘治2年(1556)に記された『言継卿記』には、駿河の有名な水産物として鯛、鯨、いるか、鰹、いなだ、あこう、沖津鯛、海老、鯉、鮒等が挙げられています。現在も焼津市は3つの港を有し、焼津港では鰹や鮪、小川港では鯖、大井川港ではシラス、サクラエビなどを中心に水揚げされ、漁業のまちとして発展を続けており、市内では新鮮な海の幸が楽しめます。また、焼津漁業の発祥地とされる浜通り地区には漁村の景観が残り、往年の歴史を感じることもできます。

駿河湾の豊かな水産物(かつお定食)

花沢城跡

駿府(現静岡市)と山西間の日本坂峠越えの街道を抑える今川方の山城です。今川義元により築城されたと伝わります。武田信玄と今川方の武将・大原肥前守資良との激戦地として知られます。

花沢城跡八の曲輪(出丸)

長谷山 信香院

小川港に近い焼津市小川に所在する曹洞宗の寺院。永正14年(1517)に小川城主長谷川正長により建立されました。山号の「長谷山」は長谷川氏に由来しています。

長谷川正長は、武田信玄の駿河侵攻時に小川城から徳一色城(田中城)に移り、信玄と対峙しました。その後、西へ転戦し、徳川方の武将として武田軍と三方ヶ原で戦い、戦死しました。正長の墓は信香院にあり、大切にまつられています。

信香院山門

藤守の田遊び

国指定無形民俗文化財。平安時代より続くと伝わります。現在の形式は、風流踊りなどの文化が花開いた今川治世の室町時代に確立したとされ、現在も藤守の田遊び保存会が中心となり、貴重な文化を継承しています。

毎年3月17 日に公開されます。

画重要無形民俗文化財「藤守の田遊び」(第21番猿田楽)

焼津神社

平安時代に編集された『延喜式』に記されている神社で、日本武尊を祭神とします。今川氏の歴代から庇護を受け、徳川家からも尊崇されました。毎年8月12日、13日は「荒祭り」と呼ばれる大祭が行われます。大祭で用いられる獅子頭は室町時代が起源で、当時のものが現存しています。

焼津神社の本殿(右奥)と拝殿

焼津神社の指定文化財

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このページの情報発信元

焼津市 生きがい・交流部 文化振興課 歴史民俗資料館

所在地:〒425-0071 静岡県焼津市三ケ名1550(焼津市文化センター内)

電話番号:054-629-6847

ファクス番号:054-629-6848

ページID:18450

ページ更新日:2024年4月18日

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