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藤守の田遊び
無形民俗文化財/民俗文化
第21番「猿田楽」
指定の種類
国重要無形民俗文化財
指定年月日
昭和52年5月17日
所在地
焼津市藤守687
解説
毎年3月17日に藤守の大井八幡宮で行われる神事。
大井川の治水と一年の豊作を祈念して、田植えから稲刈りまでの農作業の様子を表す25組の演目と番外で構成される舞が奉納される。
大井八幡宮の由来は、社伝によれば、平安時代初期の延暦年間(782~806)に大井川の扇状地の末端部分である藤守で農耕を営む人たちが、水害を恐れ、平安豊穣を祈って大井川そのものを神霊とし、川除けの神「大井宮」を創祀したのがはじまりとされる。
田遊びが初めて奉納されたのは、平安時代後期の寛和年間(985~987)に社殿を新たに建てた時とされ、室町時代末期に今の様式が定まったとされる。
演者は藤守地区の未婚の青年で、女性用の襷や帯で飾った色彩豊かな衣装を身に着け、頭にはショッコと呼ばれる藁笠を被る。ショッコの頭頂部には、演目ごとに異なる華やかな装飾がされ、特に10番「徳太夫」、21番「猿田楽」の演者が被るショッコに付ける万燈花は花が満開になる様を表しており、その舞はひと際華やかである。
(※)下記URLで動画がご覧になれます。
大井八幡宮
番外「天狗」
第20番「間田楽」
第21番「猿田楽」
第25番「御獅子」
藤守の田遊び伝承館
「藤守の田遊び伝承館」は「藤守の田遊び」を後世に末永く継承していく拠点として、平成30年(2018)2月に完成しました。
施設内部には、神事当日が雨天の際は、舞の奉納が行える伝承室のほか、歴史や伝承に関わる資料・映像等を紹介する展示室が併設されています。
また、舞の練習や子ども向けの体験教室を行う場所としても活用されます。
所在地
焼津市藤守687(大井八幡宮隣接)
開館日時
- 開館日:毎月第3日曜日
- 開館時間:午前9時から午後3時まで
(※)新型コロナウイルスの感染状況等により開館日時が変更になることがあります。事前にお問い合わせください。
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ページID:1420
ページ更新日:2022年6月5日