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方言「や行」
方言「や行」(6)
やいやい
意味
あーあ
使用例
やいやい、パーマかけ過ぎちゃったい。
(あーあ、パーマをかけ過ぎちゃったよ)
「あーあ」とか「うわっ」とか、ちょっとした失敗の時に使う。
やくたいもない
意味
役に立たない、くだらない
使用例
くんだらねえことばっか、やってんなよ。やくたいもない。
(役に立たないことばかり、やってはいけません。くだらない。)
解説
「あーあ」とか「うわっ」とか、ちょっとした失敗の時に使う。
やだこいて
意味
いやになって
使用例
「おらっちの犬、急にやだこいて歩かなくなって大変だったけやぁ。」
(「家の犬が、散歩中に急にいやになったみたいで動かなくなって大変だったよ。」)
やっきり
意味
腹が立つ
使用例
あの人の言ってることはいっつもええかげんでやっきりしちゃうよぉ
(あの人の言ってることはいつも無責任で腹が立って仕方がないよ)
解説
単に、くやしいとか腹が立ったといった程度でなく、怒り心頭に発した感が相当込められています。何かに夢中になることを「躍起になる」といいますが、方言の意味とは全く異なっています。
やぶせったい
意味
うっとうしい、煩わしい、うるさい
使用例
目こんじきんできてやぶせったくてしょんないよー
(ものもらいができてうっとうしくてどうしようもない)
解説
うっとうしいという意味のほかに、煩わしい、うるさいといった意味も含まれていました。また、あまりにもやぼったい服装などすると、この言葉が使われました。したがって、「やぼ」といった意味も、相当含まれているようです。
やんなり
意味
いきなり
使用例
立ち合いの瞬間やんなりはたかれて手をついた。
(立ち合いの瞬間いきなりはたかれて手をついた。)
解説
当地では「いきなり」「最初から」という時に「やんなり」という語を使いました。
方言「ゆ行」(1)
ゆういと
意味
言っている間に
使用例
ほれごう、ゆういとに本人が来たもんでびっくりしちゃったっき。
(ほらごらん、言っている間に本人が来たからびっくりしちゃったよ。)
解説
「ゆういと」という言葉は、「言っている間に」とか「そのうちに」といった意味です。今でも年配者の会話には、よく出てくる言葉の1つです。
方言「よ行」(3)
よしゃーえーに
意味
やめればいいのに
使用例
よしゃーえーに、いせーで食べるもんでつまらかすだよ。
(やめればいいのに、急いで食べるから詰まるんだよ。)
よっぴてー
意味
一晩中
使用例
夕べは子どもが熱を出してよっぴてー起きてたよ。
(夕べは子どもが熱を出して一晩中起きていました。)
解説
夜一夜(よひとよ)が転じて「よっぴとよ」「よっぴて」という語になりましたが、当地では「よっぴてー」とも言いました。
よんわくたい
意味
すごく弱いこと
使用例
ずうたいばっか、でっかくて、こう、よんわくたいじゃあ先ン、思いやられるのぉ。
(体ばかり大きくて、こう弱くては先が思いやられる。)
解説
「すごく弱い」こと。まるで弱々しくて頼りにならない様子がうかがえる。同様に「すごく小さい」ことを「ちんびくたい」、「すごく狭い」ことを「せんばくたい」など、「~くたい」を用いる。
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ページID:1690
ページ更新日:2023年4月19日