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市民文化祭展示部門受賞作品

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第72回（令和7年度）市民文化祭展示部門（市長賞・教育長賞・文化連盟会長賞）受賞作品

2025年10月11日から19日まで、焼津文化会館で展示部門の作品が展示され、書道、絵画、写真、工芸の作品の中から、それぞれ市長賞、教育長賞、文化連盟会長賞等が選ばれました。（敬称略）

書道部門

市長賞

作品

「梅堯臣詩（ばいぎょうしんし）」

第72回市民文化祭書道部門市長賞

受賞者

星野紫袖（ほしのししゅう）

作者コメント

この度は、焼津市長賞という素晴らしい賞をいただきありがとうございます。
審査にあたられた鈴木錦苑先生始め諸先生方に厚く御礼申し上げます。また、日頃より熱心にご指導して下さる大河紫流先生に心より感謝申し上げます。
今回の作品では、筆の運びや線の表情を学ぶことを心がけました。文字の形を正確に写すだけでなく、自分の中で生きた線として表現できるように意識しました。何度も筆を動かすうちに、筆の流れや墨のにじみ方に微妙な変化が生まれ、その一瞬の偶然が作品の魅力になることを実感しました。書は、形だけでなく心を映す芸術であることを改めて感じ、この作品を通して自分の内面と深く向き合うことができました。今回いただいた賞を励みに、今後も書を探求し、自分らしい表現を磨いていきたいと思います。

教育長賞

作品

「山家集八首（さんかしゅうはっしゅ）」

第72回市民文化祭書道部門教育長賞

受賞者

菊島純園（きくしまじゅんえん）

作者コメント

この度は焼津市民文化祭において教育長賞を賜り、誠にありがとうございます。審査にあたられた先生方に厚くお礼申し上げます。
また日頃より熱心にご指導くださる長谷川玉園先生に心から感謝申し上げます。
やわらかく品のある仮名の姿に魅了され、日々学びを重ねています。仮名の線は一見繊細ですが、かすれや筆の速さ、余白の取り方などに奥深い世界を感じています。
今回の作品では、全体の構成を考えながら文字の流れや間の美しさを大切に、穏やかな気持ちで作品に向き合いました。
今後も古典を学びながら、仮名の持つ優しさと深みを大切に、自分らしい書を目指して精進してまいります。

文化連盟会長賞

作品

「岑参詩（しんじんし）」

第72回市民文化祭書道部門文化連盟会長賞

受賞者

佐藤寿幸（さとうじゅこう）

作者コメント

この度は、文化連盟会長賞をいただきまして、誠にありがとうございます。
審査にあたられた鈴木錦苑先生、師匠である故・櫻井流翠先生、そして游糸会の皆様に厚く御礼申し上げます。
四月に櫻井先生がご逝去され、これからどうしていけばいいのかと不安でいっぱいでしたが、游糸会の研究会で細部にわたるアドバイスをいただいたおかげで、今回の賞を受賞することができました。
ただ、もっと早く、櫻井先生がお元気なうちにこのような賞をいただいて先生にご報告したかったと、今更ながら、これまでの自分の取り組みの甘さが悔やまれるところです。
今後は、櫻井先生の教えを忘れず、游糸会の皆様のご指導を受けながら、さらに精進をしてまいりたいと思います。

絵画部門

市長賞

作品

「相反（そうはん）」

第72回市民文化祭絵画部門市長賞

受賞者

沼野高明（ぬまのたかあき）

作者コメント

第48回市民絵画公募展「まちかど展」と第72回市民文化祭と1年で2度も市長賞をいただけたのは絵画教室の皆さんとそこに説明に来られた美術協会の方々のアドバイスのおかけで大変感謝しております。
今回前向きな絵にしようと思いましたが、描いているうちに「この笑顔の奥には凄まじい努力や忍耐があったんだろう」と思い、結果的に「相反」というタイトルになりました。

教育長賞

作品

「金魚「一・二」（きんぎょいち・に）」

第72回市民文化祭絵画部門教育長賞

受賞者

吉田次美（よしだつぐみ）

作者コメント

今回受賞の作品は、透明水彩絵の具と色鉛筆で紙に金魚を描いてから、ハサミとカッターで切り出し、石こうの破片に乗せた絵画と立体の融合作品になります。
立体要素を用いたのは「影」を現すため。
影は空間を生み、光・浮遊・動など様々な感覚を揺さぶるとても重要なもの。
内面にあるゆらぎを楽しむ為の装置として制作しました。空間を泳ぐ金魚から何かを感じて頂けたら幸いです。

文化連盟会長賞

作品

「迷走と混沌（めいそうとこんとん）」

第72回市民文化祭絵画部門文化連盟会長賞

受賞者

長谷川靖子（はせがわやすこ）

作者コメント

私たちのくらしている地球上には、戦争・災害・気候変動・伝染病・犯罪・交通事故などいつも、どこかで、私たちにかかわって来ている。これらは、私や人々に不安・絶望感・住みにくさ・生きにくさを生み出している。この行き詰まった見通しの立たない状況になっている。この混沌とした思いを絵に描き始めてみた。絵の中でぐるぐる回り、出口の見えない事になってしまった。でも描いていたら、流れとなり水が見えて来た。この底にきれいな青い水があった。描いていて何か、落ち着き、救われた様に思った。
迷走している時は、自分をみつめる大切な時間になったと思う。この絵を見てくれた人の中に、混沌とした所から迷走して、自分の水を見付けてくれたらと思います。

写真部門

市長賞

作品

「棚田で虫取り（たなだでむしとり）」

第72回市民文化祭写真部門

受賞者

杉山行生（すぎやまいくお）

教育長賞

作品

「祭りの朝（まつりのあさ）」

第72回市民文化祭写真部門教育長賞

受賞者

髙須聖美（たかすさとみ）

文化連盟会長賞

作品

「秋色に包まれて（あきいろにつつまれて）」

第72回市民文化祭写真部門文化連盟会長賞

受賞者

榊原悠子（さかきばらゆうこ）

工芸部門

市長賞

作品

「石華紋練込み壺（せっかもんねりこみつぼ）」

第72回市民文化祭工芸部門市長賞

受賞者

藁科剛一（わらしなこういち）

作者コメント

私は72才で現役を去り今後何をしようかと思っていた時、広報やいづで陶芸教室を知り3年間習い、後に3年間磁器土で陶芸をやりました。しかしみんなが作らない物はないかと考えていた時、焼津で練込み作家が個展を開く事を知り、初めて先生に会い教えて頂く事になりました。その先生が瀬戸市の長江哲男先生でした。
色々の模様で数多くの作品を作りました。しかし作品は平面作品でした。そうした中、今度は立体作品が作れないかと自分だけで研究を重ね小物から大物と色々作りました。20年余の陶芸で失敗もしましたが数多くの展示会で賞を頂きました。やはり人のやらない立体の練込みを研究して良かったと思います。
今回の受賞ほんとうに有難うございました。

教育長賞

作品

「笑刻「雨降ってジジイ固まる」（しょうこくあめふってじじいかたまる）」

第72回市民文化祭工芸部門教育長賞

受賞者

岩﨑祐司（いわざきゆうじ）

作者コメント

焼津のホットスポット、パロディ木彫（もくちょー）「ギャラリーくすくす」唯一無二の「言葉遊び木彫（もくちょー）」350点を展示し北海道から鹿児島まで全国から多勢の来客が有ります。日本で唯一の「笑顔と元気を届けるアート」としてテレビ放送200回位、新聞掲載60回位、イベント展示会200回位と焼津から全国発信していて大好評です。45年前観音像を独学で彫り始め30年前新しいジャンル笑刻を創り出し「中学校美術副読本」にも作品が掲載されました。受賞の「雨降ってジジイ固まる」などことわざをもじったり有名人や妖怪、アニメ、映画等いろんなジャンルの言葉遊び作品を創っています。
自宅ギャラリーは東名高速道路の大井川焼津藤枝スマートインター上り口からわずか400メートルで県外からも来やすいので気軽においで下さい。