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収蔵資料
当館の収蔵品は、八雲の遺品や直筆草稿・書簡を中心に展示をしていますが、焼津に関係する八雲資料、関連資料の収集につとめています。
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煙管小泉八雲所用
八雲が焼津で購入したと言われている煙管。八雲は大の煙草好きで来日以後は、特に煙管を好んで使っていました。また、装飾的な彫りのついた形のものなど、煙管を収集するようにもなり、晩年には100本近いコレクションになったといいます。
法量:長40.3cm径(最大口径)0.7cm
望遠鏡小泉八雲所用
八雲が焼津で愛用していた望遠鏡。左眼が不自由なうえに強度の近視であった八雲は、この望遠鏡のレンズを通して、焼津の町や人を熱心に観察していたのでしょう。
法量:長さ大30cm径3cm
コップ小泉八雲所用
八雲が焼津で愛用していたコップ
法量:高さ9.3cm口径13.4cm底径7.5cm
八雲からセツ夫人宛ての直筆書簡
八雲は焼津滞在中、東京で留守番をしていたセツ夫人に宛てたカタカナ書きの手紙を出しています。この焼津からセツ夫人へ宛てたカタカナ書きの手紙を読むと、生前の八雲のセツ夫人へ語りかける“ヘルンさん言葉”が鮮明に蘇ってきます。八雲が焼津からセツ夫人に出した手紙は全部で21葉あり、そのうち8葉を焼津小泉八雲記念館で展示しています。
法量:たて20.7cmよこ12.6cm
"Drifting"(「漂流」)の草稿
八雲が天野甚助から聞いた体験談を題材に書いた「漂流」(『日本雑記』所収)の草稿断片。この物語は焼津の廻船「福寿丸」が台風のため遭難し、乗船員のうちでただ一人、奇跡的に助かった天野甚助の実話から生まれています。当館所蔵の草稿断片は、一枚の板子にすがりながら、小川のお地蔵様(海蔵寺)に助けを祈ったというくだりが書かれています。
法量:たて20.2cmよこ13.3cm
"At Yaidzu"(「焼津にて」)の草稿
八雲が初めて焼津を訪れた際の見聞を記した「焼津にて」(『霊の日本』に所収)の草稿断片。四部から成り、その後半部分は、人間の魂と海との関わりを探求し続けた八雲文学の一つの頂点であると評されています。当館所蔵の草稿断片は、盆の海に流された灯を追って沖まで出た八雲を、乙吉夫婦が「河童でさえ、ときには水に溺れ死にするんですから」と諭す場面が書かれています。
法量:たて20.2cmよこ13.9cm
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ページID:2515
ページ更新日:2023年3月1日