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焼津鰹節製造技術
無形文化財
指定の種類
市指定文化財
指定年月日
2005年(平成17年)3月10日
所在地
焼津市焼津
保持団体
焼津鰹節伝統技術研鑚会
解説
全国屈指の品質を誇る焼津の鰹節、その地位を維持している秘密は焼津の伝統的な製法にあります。
焼津の製造技術は独特で、生切り(なまぎり)工程では土佐(とさ)切りと伊豆固有の地切り(じぎり)を併用した方法を用いています。また、他の地区と比べて焙乾(ばいかん)を重視しており、煮熟(しゃじゅく)の後、1番火、2番火、3番火と焙乾を繰り返し、火入れを15~16回行います。焙乾後、表面を削り外形を整えた節を木箱に詰め、摂氏25~28度、湿度75~85%の室に入れると2週間ほどで青緑色の一番カビが生えてきます。現在では、純粋培養した優良カビ菌を噴霧して移植発生させています。最初のカビ付から7~8週間で本枯節が完成します。
改良を重ねながら受け継がれてきた製造技術は、今や鰹節の標準型として全国に普及しています。皇室の最も重要な儀式である新嘗祭(にいなめさい)用の鰹節は、昭和24年以来毎年焼津から献上される鰹節が使われています。
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ページ更新日:2019年8月8日