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焼津市防災航空隊『BLUE SEAGULLS(ブルーシーガルズ)』
お知らせ・更新情報・トピックス
・EDAC活動報告シンポジウム 第二回「地方自治体のドローン活用事例とその未来像について」(外部サイトへリンク)
焼津市防災航空隊『BLUE SEAGULLS(ブルーシーガルズ)』を発足しました!
焼津市では、地震・津波・風水害などの災害が発生した場合に、その状況を迅速に情報収集し、的確な対応策の検討を行うことを目的に無人航空機を導入しています。これまで防災部の職員のみで運用してきましたが、運用体制の強化を図るため、焼津市防災航空隊を発足させ、操縦者の育成を図って行くこととしました。防災航空隊の構成は、隊長に防災部長、副隊長に地域防災課長、第1小隊長に地域防災課防災対策担当主幹を置き、平成30年度から新たにインストラクター(第2小隊長兼任)を配置しました。その他各小隊の隊員12名で編制されており、基本的な飛行操縦のほか、山・海・川などでの災害対応を想定した訓練により技能向上を図っています。
また、焼津市防災航空隊の愛称である『BLUE SEAGULLS(ブルーシーガルズ)』は、焼津市と静岡産業大学との学官連携事業により決定したシティカラーである「焼津ブルー」と、市の鳥であるゆりかもめ「シーガル」をあわせたものです。
組織図(平成31年4月現在)
1.隊長(防災部長) |
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2.副隊長(地域防災課長) |
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3.インストラクター(第2小隊長兼任) | 4.第1小隊長(防災対策担当主幹) |
6.第2小隊(その他の部局)7名※ | 5.第1小隊(防災部職員)5名 |
広報、港湾、建設、農政など無人航空機の運用が検討される部局より選任しております。
焼津市防災航空隊~運用機体紹介~
防災航空隊では現在4機の機体を運用しています。平成27年7月に、1番機となる機動力に優れた「PHANTOM3PROFESSIONAL」(DJI-JAPAN社製)の導入に始まり、平成29年3月には4番機となる最新機体の「INSPIRE2」(同社製)を導入しました。4機とも4K(INSPIRE2は最高5.2K)画質の動画が撮影可能なジンバルカメラを備え、映像伝送距離は最長2km(INSPIRE2は最長4km)、Youtubeを介してのライブ配信が可能(※使用には資格要件がある)であることなど、情報収集・伝達能力に優れた機体です。
また、平成30年7月にはMATRICE210を導入し、5機の体制となりました。当機は高倍率ズームカメラ、赤外線カメラを装着することができるため、現場に接近して撮影するなどリスクのある飛行を回避できるほか、夜間での遭難者の捜索・救助活動を行えるようになりました。施設の外壁調査や劣化度調査等にも使用できるため、防災以外の分野でも活躍する機体です。
PHANTOM3PROFESSIONAL(1番機・3番機)
平成27年7月、災害対策本部機能の強化と災害情報の見える化を目的に、1番機として導入しました。また、平成28年3月にメーカーのDJI JAPANより、同機種の3番機が寄贈されました。機体前方向のみを映して上下操作が可能なジンバルカメラを備え、操縦者1名で機体の操縦とカメラ操作を行います。現在は主に基本動作を学ぶ練習機や予備機として運用しています。
INSPIRE1(2番機)
平成27年11月、運動・撮影能力が高く、安全性に優れた「INSPIRE1」を2番機として導入しました。360度撮影可能なジンバルカメラを装備し、1人が機体の操縦、1人がカメラ操作を行います。2人で飛行させることで、より安全な運用が可能となりました。現在は、災害現場や訓練で、主力機として活躍しています。
INSPIRE2(4番機)
平成29年3月、2番機「INSPIRE1」の上位互換機である「INSPIRE2」を4番機として新たに導入しました。前方と上方向に障害物を検知するセンサー、機体操縦者用の前方カメラ、ズーム機能付きのジンバルカメラなどが新たに装備されています。また、自己発熱機能を持つバッテリーやコンピュータを二重に備えており、機体の安全性は格段に向上し、飛行可能時間も延長されました。
MATRICE210
平成30年7月、「産業用」ドローンに位置づけられ、施設の外壁調査や劣化度調査等にも運用することができる「MATRICE210」を建設関係部局で導入しました。
2種類のカメラ(当市は高倍率ズームカメラ(Z30)、赤外線カメラ(XT))を同時に装着できるほか、機体の上部にもカメラを装着することができるため、橋梁裏の確認・点検等も行えます。最大の特徴は「防滴・防塵」構造が採用されたことによる雨天時の飛行が可能になったこと。土砂降りや横殴りの雨でなければ雨天でも飛行できるため、活動範囲が大幅に広がりました。
「ドローンの運用連携に関する協定」を締結
平成30年11月22日(木曜日)、ドローンの有用性を広く周知するとともに、防災体制の充実や、交流人口の増加など、焼津市の発展に寄与することを目的に、焼津市・DJI JAPAN株式会社・株式会社アルマダスの3者による「ドローンの運用連携に関する協定」を締結しました。
当協定の内容については以下の通り。
- 機体等の貸与
・ドローン及び関連備品の貸与(現在、DJI JAPAN社から8機を貸与) - 操縦者の育成
・操縦者育成プログラムの策定とその検証・提供 - 訓練の実施と機体の検証
・教育プログラムに基づく訓練の実施及び機体の能力検証 - 飛行可能場所の協力
・ドローンに関するイベントや飛行訓練会場を市内とすることで、交流人口の増加に寄与 - 各種事業の実施
・ドローンに関するイベントや飛行訓練会場を市内とすることで、交流人口の増加に寄与
機体の貸与、教育プログラムの策定による体制の充実・職員の技能向上が期待されます。また、消防団員に対しても講習を実施することで、さらなる体制の強化が期待されます。
写真:(左)アルマダス代表取締役吉田様(中)焼津市長中野弘道(右)DJI JAPAN代表取締役呉様
活動紹介映像
無人航空機を消防・防災分野で活用する事例としては全国的にも先駆けであったことから、先進事例として焼津市を取材していただきました。(撮影・映像提供:DJI-JAPAN)
下記リンクより映像をご覧ください。
(撮影は平成27年度に行ったものです。)
DJI Stories「空から挑む災害対策」(外部サイトへリンク)
関連リンク
・防災最前線 ドローンで見える夜間の遭難者 焼津市の山間地で初訓練(2019年9月25日)(外部サイトへリンク)
・ドローンが水難救助の新戦力に! 日本財団 海と日本PROJECT in 静岡県(2018年9月19日)(外部サイトへリンク)
・東海地方の3自治体が、DJIの産業用ドローンプラットフォームを防災や捜索救助活動に試験運用(2017年12月14日)(外部サイトへリンク)
・国土交通省 無人航空機(ドローン・ラジコン機等)の飛行ルール(外部サイトへリンク)
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ページID:9602
ページ更新日:2022年3月10日