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マダニに咬まれないように注意しましょう

春から秋にかけてマダニの活動が盛んになる時期です。レジャーや農作業などで野山や草むら、畑などに入るとマダニに咬まれることがあり、マダニが病原体を保有していると、咬まれた人が「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」、「日本紅斑熱」などの感染症にかかる危険性があります。これらの疾患にかからないようにするために、野外でのダニ対策が重要です。

主な感染症

日本紅斑熱

  • 日本紅斑熱リケッチアという病原体を保有するマダニに咬まれることで感染し、人から人へ感染して広がるものではありません。
  • マダニに咬まれてから、2日から8日の潜伏期間の後、高熱、発疹が現れ、重症化した場合には、死に至ることもあります。

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)

SFTSは平成23年に初めて中国で報告されたウイルスによるダニ媒介性感染症です。国内では、平成25年1月に海外渡航歴のない方がSFTSに罹患していたことが初めて報告され、それ以降、60歳以上を中心に毎年60~100人程度の患者が全国で報告されています。

感染経路

  • ウイルスを有するマダニに咬まれることにより感染します。多くの場合、マダニに咬まれてSFTSウイルスに感染すると考えられますが、マダニに咬まれた痕が見当たらない患者もいます。
  • 最近の研究では、SFTSウイルスに感染し、発症している野生動物やネコ・イヌなどの動物の血液からSFTSウイルスが検出されています。特にSFTSウイルスに感染し、発熱、消化器症状(食欲不振等)を呈しているネコやイヌに咬まれたり、血液などの体液に直接触れたりすることで、SFTSウイルスに感染する可能性は否定できないと考えられています。
  • 患者血液や分泌物との直接接触が原因と考えれるヒト-ヒト感染の事例も報告されています。飛沫感染や空気感染の報告はありません。

潜伏期間・症状

  • 潜伏期間は、ダニに咬まれてから6~14日とされています。
  • 発熱、消化器症状(食欲不振、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛)が出現します。時に頭痛、筋肉痛、神経症状(意識障害、けいれん、昏睡)、リンパ節腫脹、呼吸不全症状、出血症状(歯肉出血、紫斑、下血)が出現します。有効な抗ウイルス薬等による特異的な治療法はなく、対象療法が主体です。国立感染症研究所の最新の研究によると、致死率は約30%。

注意喚起

マダニに咬まれないようにしましょう

  • 特にマダニの活動が盛んな、春から秋にかけて注意が必要です。
  • レジャーや農作業などで、野山や草むら、畑などに入る場合は、長袖、長ズボン、足を完全に覆う靴を着用し、肌の露出を少なくしてください。
  • マダニ用に市販されている忌避剤はありますが、マダニの付着を完全に防ぐことはできませんので、他の防護手段と組み合わせて対策を取りましょう。

屋外活動後はマダニに咬まれていないか確認しましょう

  • マダニに咬まれた場合は、数日間、体調の変化に注意しましょう。
  • 発熱等の症状が出たら、早めに医療機関を受診し、マダニに咬まれた可能性があることを伝えましょう。

野生動物などの接触にも注意しましょう

  • 野生動物は、どのような病原体を保有しているか分かりません。野生動物との接触は避けてください。また、動物の死体等に接触することは控えましょう。
  • 動物由来感染症に対する予防の観点からも、動物(ネコやイヌ)を外でも飼育している場合、口移しでエサを与えたり、動物を布団に入れて寝たりすることなどは控えてください。また、動物に触ったら必ず手を洗いましょう。また、動物に付着したマダニは適切に駆除しましょう。
  • 飼育している動物の健康状態の変化に注意し、動物が体調不良の際には、咬まれたりなめられたりしないようにして、動物病院を受診して下さい。

詳しくは下記関連リンクをご参照ください。

このページの情報発信元

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ページ更新日:2024年4月22日

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