ここから本文です。
3.原子力災害が発生したら・広域避難計画
このコーナーを、冊子の形で印刷できます
冊子(A4サイズ)の形で印刷するためのPDFです。図表やイラスト、写真などの表現やレイアウトがホームページと異なる場合があります。
原子力災害が発生したら
はじめに
ここでは、浜岡原子力発電所で原子力災害が発生したときに備えるため、原子力災害のときにどのような指示がだされ、どのように行動すればよいかという対応方法を「焼津市原子力災害広域避難計画」に基づいて紹介しています。
避難の対象となる範囲と判断基準
原子力災害対策では、発電所からの距離が概ね31km圏内の地域に対して重点的な対策がすすめられます。このうち、5km~31km圏内の地域のことを『UPZ(緊急防護措置を準備する区域)』と呼びます。
焼津市は多くがこの区域に含まれるため、市内全域を避難などの対象区域としています。
また、原子力災害が発生したときには、次の判断基準により、自宅への退避や遠方への避難などといった対応が必要となります。
避難先と避難方法
地域ごとに出される避難指示
避難などを求めるときは、市内を8つの避難区域に分けて、それぞれの区域ごとに避難などの指示がだされます。
区域 | 自治会別の対象地域 |
---|---|
1 | 相川、西島、上泉、下江留、上新田、つつじ平 |
2 | 中島、飯淵、利右衛門、吉永、高新田 |
3 | 大井川東(宗高区、上小杉区、藤守区、下小杉区) |
4 | 大富第18、大富第19、大富第20 |
5 | 和田第21、和田第22、港第23 |
6 | 焼津第1、焼津第2、豊田第8、豊田第9、豊田第10、 小川第11、小川第12、小川第13、港第14 |
7 | 焼津第3、焼津第4、焼津第5、焼津第6、焼津第7 |
8 | 東益津第15、東益津第16、東益津第17 |
避難先と避難方法
避難指示が出たときにはUPZ圏外の市外に避難することになります。
市外に避難するときには、原則として、自家用車で避難してください。自家用車で避難ができない人は、地域の学校などに市が設置する「一時集合場所」から、バスなどで避難していただきます。
親戚や知人宅などに避難することもできますから、日頃から家庭内で相談することが重要です。
市の指定する避難先は、各自治会単位で避難先の市町などを定めています。
また、発生した災害の状況によって避難先が変わります。
自治会ごとの避難先は、このホームページの「広域避難先とガイドマップ」で確認することができます。
災害の状況 | 避難先 | 場所 |
---|---|---|
原子力災害が単独で発生したとき | 市が指定した「避難先1」 | 静岡県内の東部6市町 神奈川県(県内の全市町村) |
大規模地震等との複合災害で、避難先1に避難ができないとき | 市が指定した「避難先2」 | 埼玉県(県内の指定された20市町) |
原子力災害が発生したとき | 市が定めた避難先ではなく、各自が用意した場所 | UPZ圏外の、親戚や知人宅をはじめホテルや旅館など |
原子力災害の発生から避難までの流れ
屋内への退避
原子力災害が発生したときには、まずは「屋内退避」の指示がでます。
自宅などに入り、できる限り外気に触れないよう、ドアや窓を全部閉めてください。
退避中は、テレビやラジオ、防災行政無線などから情報を収集したり、避難先の確認をしてください。
屋内退避の指示が出されたときに注意したいことを、イラストで見ることができます。
外への退避(広域避難)
原子力発電所から放射性物質が放出された後も「屋内退避」が継続されますが、市内で一定以上の放射線量が測定されたときには、避難指示がでます。速やかに避難行動をはじめてください。
放射線の量
- 1時間当たり500マイクロシーベルを超えたとき→◆速やかに、避難するよう指示がでます。
- 1時間当たり20マイクロシーベルを超えると→◆1週間程度内に、一時移転するよう指示がでます。
避難先への移動方法(広域避難)
家用車で「避難退域時検査場所」を目指してください。
自家用車で避難を初めます。自家用車で避難ができない人は、地域の学校などに設置される「一時集合場所」で市が用意するバスなどに乗車してください。
避難する全ての人は、最初の目的地として「避難退域時検査場所」を目指します。
- 避難退域時検査場所の役割
高速道路や主要道などに静岡県が開設します。避難する人が放射性物質に汚染されていないことを確認して「検査済証」を発行します。万が一、避難途中に放射性物質が付いたときには除染をします。
予定されている「避難退域時検査場所」…災害時に、候補場所から静岡県が開設します。
|
避難場所となる施設を案内する「避難経由所」に向かいます
「検査済証」を受け取ったら、避難先の市町に向かいます。避難先の市町では、避難場所となる施設を案内する「避難経由所」が開設されますので、ここを次の目的地としてください。
避難先の市町は各自治会単位で定められています。
自治会ごとの避難先は、このホームページの「広域避難先とガイドマップ」で確認することができます。
- 神奈川県内に避難するときには途中でバスに乗り換えます。
「避難先1」では、焼津地区の方は避難先が神奈川県内に指定されています。これらの方が避難するときは、静岡県東部に設置される「避難中継所」を次の目的地としてください。渋滞回避や駐車場確保のため、ここで、自家用車からバスに乗り換えて神奈川県内の「避難経由所」に向かいます。
避難先となる施設に向かいます
避難経由所で案内された「避難所」に向かいます。避難所は、各市町が指定した公民館や学校などの公共施設になります。
原子力災害の発生から避難までの流れ
避難をするときに注意すること
原子力災害における避難についても、地震などでの避難と同様の準備が必要です。
- 電気ブレーカーを落としたり、ガスの元栓を閉める。
- となり近所に声をかけて避難する。
- 非常持出し品として飲料水や食料、着替えなどを用意する。…など
これらのほか、原子力災害での避難時の特徴としては、マスクや帽子、カッパがあると、放射線物質を吸い込んだり、皮ふに付着したりすることを減らすことができます。
このページの情報発信元
ページID:14023
ページ更新日:2024年7月16日