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麻しん(はしか)患者の発生について
令和4年7月28日、焼津市内の医療機関Cから中部保健所に、麻しん患者の発生について届出がありました。中部保健所の調査により麻しん患者との接触者は全て特定され、医療機関から個別連絡の実施をする等、感染拡大の防止に努めています。
- 焼津市在住の1歳6か月男児(MRワクチン未接種、現在は退院し、回復している)
- 6月中旬から7月中旬までインドネシアへ渡航、麻しん患者と接触
麻しん(はしか)について
症状等
- カタル期(2~4日)には38℃前後の発熱、咳、鼻汁、くしゃみ、結膜充血、などであり、熱が下降した頃に頬粘膜にコプリック斑が出現ます。
- 発疹期(3~4日)には一度下降した発熱が再び高熱となり(39~40℃)、特有の発疹(小鮮紅色斑が暗紅色丘疹、それらが融合し網目状になる)が出現します。発疹は耳後部、頚部、顔、体幹、上肢、下肢の順に広がる。
- 回復期(7~9日)には解熱し、発疹は消退し、色素沈着がおこります。
- なお、上記症状を十分満たさず、一部症状のみの麻しん(修飾麻しん)もみられることがあり、これは麻しん・風しんワクチン(MRワクチン)による免疫が低下してきた方に見られることが多くあります。
感染経路等
- 麻しんウイルスの感染経路は、空気感染、飛沫感染、接触感染で、ヒトからヒトへ感染が伝播し、その感染力は非常に強いと言われています。
- 感染する時期は、発症の1日前から解熱後3日後までとされています。免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症し、一度感染して発症すると一生免疫が持続すると言われています。
- ワクチンの効果は非常に高く、ワクチン接種を受けた人の95%以上が免疫を獲得します。しかし、接種しても、数%は免疫が獲得できない場合や、獲得した免疫が持続しない場合があります。
- 現在、1歳(第1期)と小学校入学前年度(第2期)に、MRワクチンの定期予防接種を実施しており、予防接種をしていれば感染するリスクは少なくなります。なお、静岡県では第1期では97.1%、第2期では94.8%の方がMRワクチンを接種しています(令和2年度実績)。
潜伏期間
約10日~12日間
治療
特異的な根治療法はなく、対症療法を行います。
その他
MRワクチン未接種の方で、麻しん(はしか)と診断された方や熱や発疹のある方と接触後に37.5℃を超える熱や、全身の発疹等麻しんを疑う症状が現れた場合は、事前に医療機関に連絡しマスク着用の上、指示に従い受診してください。また、移動の際は、周囲の方への感染を拡げないよう、公共交通機関等の利用を避けてください。
詳しくは下記関連リンクをご参照ください。
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ページID:13942
ページ更新日:2022年8月2日