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更新日:2022年12月23日
小泉八雲は、彼が愛した古き日本の姿を、「蓬莱」や「竜宮」といった浦島太郎にゆかりがある楽園的幻想に様々な作品でなぞらえていました。一方で萩原朔太郎は、「日本への回帰 我が独り歌えるうた」というエッセイにおいて、自分達が憧れていた西洋文明の蜃気楼は現実となったが、その反面「日本的なるもの」は衰退の一途を辿っていると、浦島太郎や八雲の名を引用しながら幻滅を表明していました。他にも、朔太郎は八雲の名や作品に様々な場面で言及しています。
彼らは、日本に何を見出していたのでしょうか。「萩原朔太郎大全2022」の一環として開催される本企画展では、朔太郎が八雲について述べた資料や、八雲が古い日本と浦島伝説を重ねて書いた作品を通して、年齢も生い立ちも違う文豪たちの影響関係を明らかにします。
2022年10月8日(土曜日)から2023年1月17日(火曜日) 開館時間:午前9時~午後5時 休館日:月曜日(月曜日が祝日の場合は開館し、翌平日が休館となります。)
名称 | 焼津小泉八雲記念館 |
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住所 | 静岡県焼津市三ケ名1550 |
電話番号 | 054-620-0022 |
ファックス番号 | 054-620-0022 |
入場無料
関連イベント
・ミニ写真展「前橋文学館と朔太郎」
本企画展に併設して、「萩原朔太郎大全2022」主催の前橋文学館を紹介する写真展を開催します。
・レクチャーコンサートvol.4 朗読&筝曲
12月4日(日曜日)午後2時開講~午後3時30分終了予定(午後1時30分開場)
※申込制、11月8日(火曜日)午前9時より電話にて受付開始
講師:細川光洋氏(静岡県立大学教授)
朗読&演奏:澤野華世子氏
・フロアレクチャー(全3回)
10月22日(土曜日)、11月19日(土曜日)、1月7日(土曜日)
午後2時~午後2時30分
担当学芸員が展示の解説を行います。予約不要。
・企画展スペシャルクイズ
八雲と朔太郎に関するスペシャルクイズ。高得点者には、リニューアルした記念品をお渡しします。
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