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焼津市花沢伝統的建造物群保存地区石垣等調査

焼津市では、令和3年度から文化庁、静岡県の補助を受けて、石垣補強に関する調査を行っています。ここでは、その取り組みの過程等をお知らせしていきます。

石垣調査について

花沢地区には多くの”イシカケ”があります。”イシカケ”とは石垣・石積みの総称で、屋敷地の確保や川の護岸、畑の造成など、地区のあらゆるところに見ることができます。花沢地区で最も特徴的な歴史的景観は、街道沿いに石垣と附属屋が面として連続している景観で、やはり石垣は重要な構成要素の一つとなっています。

花沢地区の伝統的な石垣や石積みは空積みという手法で積まれています。空積みは接合材を使っておらず、地震など自然災害に対する危険性が指摘されてきましたが、具体的な補強方法の検討はできていませんでした。そのため、石垣の有効な補強対策案を検証することを目的として、第一段階として石垣の現在の状況を確認する詳細調査を行っています。

令和3年度の事業

令和3年度は、補強方法を検討する最初の段階として、石垣の現在の問題点を探るため、3次元レーザスキャナによる表面測量を行いつつ、補強方法を検討しています。現地調査は住民の皆様にご協力をいただき、7月、8月に実施しました。現在は解析調査を行っています。

第1回住民説明会

11月3日(水曜日)に、石垣調査の第1回住民説明会を開催しました。第1回住民説明会
調査を統括している国士舘大学の橋本教授を招き、花沢地区の石垣の現状を測量結果から段彩図などの資料を用いながら説明していただきました。そこから、現在の石垣の景観を保ったままで補強可能であること、石垣の構造・地盤に伴う最適な耐震補強対策工法を選択できるようになることがわかったとのことです。今後も花沢地区の景観が保たれるように調査を進めていきます。

令和3年度全国伝統的建造物群保存地区保存協議会「関東・甲信越静ブロックまちなみ保存講演会」

12月16日(木曜日)、伝建地区の担当者が集う研修会が行わ基調講演れました。そのなかで、花沢地区の石垣調査を統括している国士舘大学の橋本教授を招き、「伝統的建造物群保存地区石垣の耐震補強対策について-焼津市花沢地区を例にして-」と題した基調講演を実施しました。2016年に発生した熊本地震による宅地擁壁の被害が、どのような材料で、どのような工法のものが多くあったのか、写真やグラフなどを用いて丁寧な説明がなされました。また、現在までの花沢地区での石垣調査結果をもとに解説があり、講演会後、実際に地区を歩きながら説明を聞きました。最後のディスカッションでは、多くの質問が橋本教授に投げかけられました。今回の講演会を通し、各伝建地区で情報を共有することができ、今まで進んでいなかった空積みの石垣の補強案の検証に有意義な協議となりました。

現地視察

Q.今後はどのようなことをしますか。

随時、石垣調査に関わる内容をお伝えしていきます。

 

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ページ更新日:2023年5月31日

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