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脳脊髄液減少症について
脳脊髄液減少症とは?
交通事故や転倒、スポーツ外傷などの後に、脳脊髄液が漏れだし減少することによっておこる病気です。
頭痛、首の痛み、めまい、倦怠、不眠、記憶障害などの様々な症状が現れ日常生活に支障が生じているにもかかわらず、周りの理解が得られず苦しい思いをされている方もいらっしゃいます。
どんな病気なの?
特別な病気のように思われがちですが、いつでも誰にでも日常的な出来事によって引き起こされる可能性があり、私たちにとって身近な病気です。
交通事故やスポーツ外傷が発症した後、頭痛などの症状が見られる場合は、脳脊髄液減少症によるものである可能性もありますので、安静を保ちつつ、脳神経外科等の専門医に受診するなど適切な対応が大切です。
治療方法は?
診断基準や治療方法は確立されていませんが、国において平成19年度から診断・治療の確立に関する研究班が設置され医学的な解明が進められています。一部の研究者によりますと、「急性期の患者さんの場合は安静臥床と水分摂取のみで自然治癒する可能性があること、慢性期で自然治癒が期待できない場合にはブラッドパッチ療法(注)が有効であること」が報告されています。
ブラッドパッチ療法(硬膜外自家血注入療法)は、平成28年4月より健康保険が適用されています。
<診断基準>
脳脊髄液減少症研究会ガイドライン作成委員会「脳脊髄液減少症ガイド2007」
日本神経外傷学会「頭部外傷に伴う低髄液圧症候群の診断基準などについて」
脳脊髄液減少症研究会ガイドライン作成委員会「脳脊髄液減少症ガイドライン2007」
(注)ブラッドパッチ療法
髄液が漏れ出ている部位の脊椎硬膜外腔に患者さん自身の静脈血を針にて注入します。
血液が粥状に固まり、癒着をすることによって髄液の漏れを塞ぐ治療法です。
どこで診断・治療ができるの?
静岡県難病医療拠点病院及び協力病院等について、詳しくは県のホームページをご覧ください。
外部リンク
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ページ更新日:2023年12月28日