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更新日:2017年3月18日

八雲地蔵

光心寺の門の向かって左がわに、お地蔵さんがあります。その立札には、浪切地蔵(八雲地蔵)と書かれています。このお地蔵さまは、昔、六地蔵様とよばれ、六体ありましたが、明治のころは、城之腰の浜べ近くに三体だけが残っていました。このお地蔵様のお話です。

浪の音の聞こえるこのあたりは、漁師の子どもたちの遊び場所になっていて、お地蔵様は位置がずれたり、横になったり、向かいあったり、中には、首や手が欠けてしまったりした、お地蔵様もありました。それでも、海上安全や波が静まるように願いをこめて。土地のおばあさんたちのたむける花がたえませんでした。

明治三十年に、焼津をこよなく愛した小泉八雲が、初めてこの地をおとずれました。そして山口乙吉さんの家に身を寄せ、海べの散歩と水泳を楽しんでいました。ある時、八雲は首のかけたお地蔵様を見て、前だれを直したり、しばらく見つめたりしていました。そして、石晴さんという石屋さんに行き、そのお地蔵様に、八雲の子どもの友だちの善ちゃんのような、かわいい顔をつけたいと話しました。ところが、妻の節子さんが、お地蔵様は子どもがなくなったときなどに作るという日本の風習を話して反対したので、八雲はしかたなくお地蔵様の首をつけることをやめました。

海べにあった光心寺は、昭和十年四月に、現在の地に移されました。そして、三体あったお地蔵様も一体だけとなり、十年ほど前に光心寺に移されました。

このお地蔵様は、小泉八雲が首をつけようとしたところから、八雲地蔵ともよばれています。

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