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更新日:2020年6月29日
太陽光の届かない水深200mより深いところの海水を海洋深層水と言います。地球に存在する海水の約95%が、この海洋深層水であると言われています。
駿河湾(最深部は2,500mもある日本一深い湾です。)から取水した海洋深層水を特に駿河湾深層水と呼んでいます。
海洋深層水は表層水(海面近くにある海水)が冷やされ、深層に沈みこんだもので、太陽熱の影響を受けません。そのため、年間を通じて水温は10℃以下と低く安定しています。
光が十分に届く表層水の中では、植物性プランクトンが活発に光合成(植物の葉緑体が太陽光を使って、水と二酸化炭素からデンプンと酸素を作るはたらき。
産業排水や生活排水などの河川の影響をほとんど受けないため、表層水と比べて細菌などの微生物や環境汚染物質がきわめて少なくきれいです。
静岡県は、駿河湾の海洋深層水を取水し、水産業や食品加工などに活用するため、駿河湾深層水取水供給施設を整備し、平成13年9月から駿河湾深層水の供給を開始しました。
駿河湾深層水は、静岡県水産技術研究所駿河湾深層水水産利用施設、焼津漁協、小川漁協、アクアスやいづ、焼津市駿河湾深層水脱塩施設等に送水され、業務用・家庭用として幅広く使われています。
詳しくは下記の「関連リンク」をご覧ください。
焼津市は、駿河湾深層水の利活用を促進するため、焼津市駿河湾深層水脱塩施設を整備し、平成15年5月から供給を開始しました。現在、駿河湾深層水を2種類の水に加工して供給しています。
種類に応じて、飲用、製氷、干物、液体肥料、にがり、製塩、農業、水産加工など様々な用途に用いられています。事業利用ばかりでなく、一般利用も可能です。
詳しくは焼津市駿河湾深層水脱塩施設をご覧ください。
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